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畑村洋太郎「失敗学のすすめ 」を読んで [日記]

Amazonに薦められるがまま購入。東大の理系の人ってきっとこんな感じ、というイメージがそのままトレースされるような理詰めの展開に納得する場面多し。

10年も前の本が今回の311地震による津波や原発事故、そしてその後の展開を見事に言い当てていた。それは失敗学の可能性、有用性とともに、まだ僕らはそれを発展させ、使いこなすことができていないのだという事実も示してるということか。

著者は現在、原発事故調査委員長なのだそうだ。今回の問題点をしっかり洗い出して構成に知識化していく作業とともに、さらなる失敗学の発展に期待したい。


下記、自分用キーワードメモ。

第3章 失敗情報の伝わり方・伝え方

・失敗情報は伝わりにくく、時間が経つと減衰する
・失敗情報は隠れたがる
・失敗情報は単純化したがる
・失敗情報は変わりたがる
・失敗情報は神話化しやすい
・失敗情報はローカル化しやすい
・客観的失敗情報は役に立たない
・失敗は知識化しなければ伝わらない
・六項目による記述が重要
1)事象,2)経過,3)原因(推定原因),4)対処,5)総括,6)知識化
・決して批判をするな

・「偽ベテラン」

・潜在失敗を含み損として捉える〜経済と失敗
・失敗訓練を組み入れる〜人の心理と失敗


第7章 致命的な失敗をなくす

・技術の成熟と利益追求
・萌芽期→発展期→成熟期→衰退期→破滅期
・成熟期に起こる「作業の単純化」
・「局所最適と全体最悪」
・「封印技術」

・縦割りの弊害

「人の営みを冷たく見る見方からは何も生まれず、暖かく見る見方だけが新しいものを生み、人間の文化を豊かにする。失敗は起こるものと考え、失敗に正しく向き合って次に生かすことが重要で、同じ失敗を繰り返さないためには失敗した当人に優しく接して勇気づけたい、
翻って失敗を無視し、隠し、責任回避するような風土を少しでも改めたい」

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