「歯科メーカー営業マンのブログ」についてちょいとコメントしてみる [ディーラー論]
(一時休戦・・・これまでの記事を非公開にしてます) [ディーラー論]
「ご報告」エントリーを受けて [ディーラー論]
- 2011年5月、歯科メーカー営業マンブログ、スタート。その後順調にディーラーを否定し、直売を推奨
- 2011年9月末、このブログで事実関係および考え方について反論を試みる
- 歯科企業関係者、臨床家よりいくつかのコメントをいただく
- 2011年10月6日、「勝手に転載されていたようです」エントリーにて「勝手に転載されてるようだが、この問題を広めることが目的なので大歓迎」と表明
- 2011年10月7日、「お詫び」エントリーで、問題となり会社に呼び出されたこと、解雇されそうなこと、実は女性であることなどを表明しこれまでの記事をメンバー限定に変更
- 同日朝、本ブログ該当記事も非表示に変更して対応する。
- 2011年10月14日、「ご報告」にて、会社は自分の考えが正しいと評価したが、その手法に誤りがあったとを指摘し、営業から内勤への異動を勧めたが、待遇面で月末に自ら退職することを表明
- 「この業界の商慣習について変革を訴えるブロガーが現れた」ことは歓迎すべき
- ただし指摘している事実の多くが個別の特殊事情では
- 個別の事象を広く一般化し、業態ごと否定するのでは問題解決には繋がらない
- 反論できる手法がないため、元ブログを引用して自分のブログで展開することに
- これを機にメーカー営業との公開ディスカッションになれば業界も前進するかも
- 自分の主張は正しいと会社もお客さんも認めてくれているが
- 表現がまずかったので退職となってしまった
- ”勝手に転載された”ブログのせいで急に大きく拡がってしまった
- 歯科メーカー:直売を訴えた営業はディーラーの圧力でクビになる業界だ
- 歯科ディーラー:メーカー営業はみな陰でディーラーをボロカス批判する業界だ
- 臨床家:歯科器材業界は不透明でお互い対立し、信用に耐えない業界だ
歯科メーカーの医院直売はほんとうに実現するのでしょうか。 [ディーラー論]
どちらが正しいかなどといった論点ではなく、なるほどそういう考え方が混在しているのね、という程度で結構ですのでお付き合い下されば幸いです。
元ブログのご本人としては最後の記事で「表現がまずかった、恥ずかしい」とおっしゃってましたので、全文引用を控え、要旨の箇条書きといたしました。また私の文体もそれに合わせてけっこう変えました。ですが内容は同じです。
この記事でほとんど言いたいことを言い切ってますので、長いですがお付き合いください。
他の記事も現在非公開としていますが、時間があれば修正して再アップするかもしれません。
ではさっそく。
(元ブログの主張)
- 材料屋(ディーラー)からモノを買うなら、それらの商品に関する責任はすべて材料屋にある
- 高額な商品をすすめるディーラー営業マンはインセンティブ目当て
- しかし商品や機器に不具合があるとメーカーに責任を押しつける
- それならメーカーから直接買った方がお得
- 直販の方がイザという時に安心だし、安く仕入れられる
「モノを買った場合、その責任はすべて販売業者にある」というのはなかなか刺激的ですが、実際に世の中すべてがそうであるわけではありません。じゃあPL法はなんのためにあるんだって話になってしまいます。
この問題は一概に「こうだ」と言える答があるわけではありません。メーカーとディーラーとの契約内容にもよるでしょうし、歯科医院が欲しいといって始まった商談なのか、ディーラーやメーカーが推薦して販売された商品なのかによっても異なるでしょうし、あるいは他社との競合状況など、さまざまな状況に応じてそれぞれの責任の割り振りがあるのが現実だと思います。
ブログ主さんの言いたいことは「全責任をメーカーに押し付けるな、少しは販売業者としての責任を分担してくれ」ということではないかと想像したのですが違うでしょうか。もしそうだとしたら、それはそのとおりです。けっして購買者の立場を振りかざして責任を押し付けるようなことがあってはなりません。過激な言い切りでなく、そういう表現で問題的をしてくれたら、多くの業界人も頷くことでしょう。
次にこのブログ主の主張である「直販がお得」というテーマに切り込みます。
「そうかもしれんがそうだとばかりは言えない、社会は思ったより複雑」これが僕の感想です。
なんだか漠とした中学校教師の説教みたいで格好悪いですね。
でももう少し書いてみます。
以下は私の提起する直売に対する疑問です。
・ディーラーの業務は経費を掛けるばかりでメーカーや顧客に貢献していないのか
・メーカーの直売はほんとうにメーカーにとっての「お得」になるのか
・メーカーの直売はほんとうに歯科医院にとっての「お得」になるのか
・メーカーが直売すると本当に安くなるのか
(元ブログの主張)
- 材料屋からの販売で多額の手数料を取られているのに(手数料を支払っているのは先生)なぜ不具合が見つかったらメーカーが医院に出向いて謝ることになるのか?
(元ブログの主張)
- ディーラーは単に金さえ入れば良いという無責任な連中
- 何もしないディーラーから買うよりメーカーから直接買った方が絶対にお得
(元ブログの主張)
- 毎日ディーラーを訪問してルート営業に頭を下げるメーカーの営業マン、歯科業界だけの異常
たしかに異常かもしれませんが、日本のあちこちにこの異常な状態が蔓延っています。平日昼間の道路を見渡してみてください。営業車ばかりです。情報と流通の発達した日本で、どうしてあんなに営業車が必要になるのでしょうか?やはり異常なんです。古いシステムをそのまま残してしまったことで、実態にそぐわない滑稽な光景が、大金を掛けて継続されている・・・なにもこの業界だけのことではないのです。これからみんなで変えていければと思います。
(元ブログの主張)
- これからは安く、そしてその商品のスペシャリストであるメーカーからの直接購入を
たとえば先ほど述べた受注や発送機能を十分に備えたメーカーが出現するとか、数軒の歯科医院を集約してきちんとした事務局を備えた歯科医院グループであれば、直売もアリかなと思います。
でも考えてみてください。
メーカーが備える余計な物流部門、歯科医院の事務局、それって名前を変えた「歯科ディーラー」ではないのか?
直売にこだわるあまり、余計な経費を掛けることになってしまえば、それは現状と何も変わらない未来を作ってしまうだけになります。私は間接とか直接という形態にとらわれることなく、本当に合理的、機能的な再構築をみなで考えることで、未来が拓けると考えています。
(元ブログの主張)
- メーカーも、ディーラーの言いなりになるのはやめよう。
同時に、「ディーラーも、メーカーの言いなりになるのはやめよう」と言いたいと思います。
もちろんユーザーの言いなりになるのもよくありません。
それぞれがそれぞれの果たしている役割、果たすべき役割をきちんと理解した上で、対等に話し合い、部分としても、全体としてももっとも良い結果を求めていける業界になることを心から願っています。
今回せっかくこのような問題提起を行なっていただきました。
これを機にあちこちで声が上がり、真剣に話し合い、新しい時代に即した商取引が再構築されるとよいなあと思います。





